展示会「変化する酒蔵建築」と日本盛の蔵開き

全国の約3割の酒を出荷する灘五郷。その酒蔵のひとつ、西宮の白鹿でしられる辰馬本家酒蔵株式会社の白鹿記念酒蔵博物館で開催された展示会「変化する酒蔵建築」を訪問。その西宮の酒蔵のひとつ、白鹿でしられる辰馬本家酒蔵株式会社の白鹿記念酒蔵博物館で開催された展示会「変化する酒蔵建築」を訪問しました。

展示会「変化する酒蔵建築」 @白鹿記念酒蔵博物館

日本酒づくりに適したお米「山田錦」が近くでつくられていたこと、清酒づくりに適した西宮の水「宮水」がとれること、「丹波杜氏」の優れたお酒造りの技術、そして六甲おろしがお酒づくりによい気候をもたらしたこと。これらの材料、技術、気候により西宮を日本酒づくりで有名なまちへと育てました。

江戸時代には清酒産業は、大消費地である江戸の需要に応えるために大きく発展し、酒造家は、生産体制を整備するために大規模な酒造を多数建築していきました。明治に入るとそれまでの木造蔵に加え、西洋からもたらされたレンガを酒造の建材に取り入れる酒造家も現れます。更に鉄筋コンクリート造の建築物が普及し始めると、酒造建築にも活用されます。

戦後、鉄筋コンクリート造の建築物は酒造の高層化を可能にし、昭和30年~40年代にかけては、年間を通じて醸造可能な四季醸造蔵を建築する大手酒造会社も多く現れました。

この展示では、江戸時代以来の木造蔵から明治~昭和にかけてのレンガ蔵・コンクリート造りの酒蔵、高度成長期の需要増に対応した四季醸造蔵、さらに近年の多様化した酒蔵まで、酒蔵建築の変遷を絵図や図面、写真を中心に紹介されています。

「変化する酒造建築」の展示本会場となったレンガ調の黒い外壁が特長名的な白鹿記念酒蔵博物館。その博物館の一画に展示された酒造建築の資料。西宮・灘の大型木造蔵、日本各地の木造蔵、レンガ蔵そして鉄筋コンクリート造りの蔵の写真、図面などが紹介されています。

第二会場となった酒ミュージアム。こちらでは「明治の酒蔵が帰ってきた」をコンセプトに昔ながらの清酒づくりに使用した道具の展示や映像資料などが紹介されています。

昭和20年(1945年)の戦火や阪神淡路大震災での倒壊も免れたこの酒蔵は西宮市の重要有形民族文化財に指定されています。

建物の中には当時の清酒づくりを伝える道具などが並んでいます。

白鹿クラシックスで昼食を

白鹿記念酒蔵博物館のとなりにある白鹿クラシックス。こちらは、日本酒と食事が楽しめるレストランになっています。

頂いたのは「天婦羅と自家製十割蕎麦」と彩り花かごコースと利き酒セット。ランチで日本酒を楽しめる幸せな時間。

ストライプの外観が特徴的な白鹿クラシックス。木漏れ日の酒造の店、をコンセプトにしたレストランになっています。

ショップも併設されており、ここでしか変えない日本酒もおいています。

BANKO氏
BANKO氏

飲み放題をつけたかったのですが、事前に予約が必要だったとのことでした(汗)。次回は予約して飲み放題を楽しみたいです。

白鷹禄水苑に立ち寄って

白鹿クラシックスと日本盛煉瓦館の中間にある白鷹禄水苑。こちらもショップとレストランが併設された文化施設。日本酒BARや茶室などもあり、様々なかたちで日本酒を楽しめる施設になっています。

日本盛の蔵開き 酒蔵通り煉瓦館

展示会「変化する酒蔵建築」の白鹿クラシックスから、徒歩10分程度。日本盛の酒蔵通り煉瓦館へ。たまたまでしたが、この日は日本盛の蔵開き。蔵開イベントが催されており、賑わっていました。

酒蔵通り煉瓦館にはレストランやショップが併設されています。

日本盛と獺祭の利き酒Barが煉瓦館の2Fで開催されていたので、いただきました。4酒セットで1000円。個人的には、雑候屋甚兵衛が好きな味でした。

酒蔵建築の本

こんな本

「変化する酒造建築」で紹介された資料を掲載する貴重な酒造建築の本。

こんな本

全国蔵元から建築として魅力ある蔵を撮り下ろしの写真で紹介した一冊。

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