P H29-05 建築物とその周辺環境

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一級建築士過去問、計画H29-05のイラストを制作しました。

D/H 開放感や閉塞感を表す指標

建築物に囲まれた広場や街路などの幅員をD建築物のファサードの高さをHとした場合、D/Hはその外部空間の開放感や閉塞感を表す指標になる。

一般に、

D/Hが1以下 : 完全に囲まれている

D/Hが2程度 : もっとも快適な外部空間の構成

D/Hが4以上 : 囲まれた感覚が消失

建築物が冬至の日に及ぼす日影の範囲

建築物が冬至の日において、4時間以上の日陰を周囲に及ぼす範囲は、一般に建築物の高さよりも、建築物の東西方向の幅に影響される。

BANKO氏
BANKO氏

問題分の文字列だけだとイメージがわきにくいかもしれませんが、イラストと合わせると文意を捉えやすくなると思います

高日射反射率塗料とヒートアイランド現象

都市部にある建築物の屋根及び屋上に高日射反射率塗料を塗ることにより、ヒートアイランド現象を抑制する効果が期待できる。

高日射反射率塗料とは?
高日射反射率塗料(こうにっしゃはんしゃりつとりょう)は、太陽光を効率よく反射することで、建物や構造物の表面温度の上昇を抑える塗料のこと。一般的な塗料に比べて日射の反射率が高く、特に赤外線を効果的に反射する。

落雪屋根、無落雪屋根

多雪地域の市街地の建築物において、落雪の搬出の不便さと落雪による危険を避けるため、無落雪屋根を採用する場合がある。

落雪屋根(らくせつやね)

積もった雪を自然に滑り落とすように設計された屋根。
屋根の傾斜を大きく取り、スムーズに雪が落ちるようにする。
落雪スペース(敷地や道路側に落ちないような設計)が必要。
メリット
✅ 建物への荷重が軽減され、屋根の強度設計をシンプルにできる。
✅ 雪下ろしの負担が軽減され、メンテナンスが楽。
✅ 雪庇(せっぴ)の発生が少ないため、安全性が高い。

❌ 落雪スペースが必要で、隣家や歩行者に配慮する必要がある。
❌ 落雪時の危険があり、人や車がある場所に雪が落ちると事故のリスクがある。
❌ 屋根材の耐久性が求められる(雪が滑りやすい金属屋根などが一般的)。

無落雪屋根(むらくせつやね)

雪を落とさず、屋根の上で自然に融かす設計の屋根。
勾配をほぼなくし、雪を建物の屋根の上で処理する。
屋根に排水設備や融雪装置を備えることが多い。
メリット
✅ 落雪の危険がないため、都市部や狭小地に適している。
✅ 隣家や歩行者への配慮が不要で、安全性が高い。
✅ 建物のデザインがシンプルになりやすい。

❌ 屋根への荷重が増えるため、構造強度を高める必要がある。
❌ 排水設備や融雪装置の設置が必要で、初期コスト・メンテナンス費用がかかる。
❌ 雪が多すぎると排水処理が追いつかないことがある。

BANKO氏
BANKO氏

雪だるまがお気に入りのイラストです

本の紹介

本書では、住宅や建築物の転倒・墜落・落下物との衝突など、事故事例を取り上げ、その原因と防止策を分かりやすく解説しています。魅力的なキャラクター『一級建築士矩子の設計思考』の矩子さんが事故の原因や対策を分析するイラスト付きで紹介しています。

BANKO氏
BANKO氏

矩子さんが主人公の『一級建築士矩子の設計思考』は建築実務あり、グルメ、お酒ありの素敵な漫画で、とってもおすすめです!

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