建築士 製図試験 道具紹介

はじめに

建築士製図試験で使用した道具を紹介します。実際に私が試験勉強および試験で使用した道具です。ほとんどは二級建築士の製図試験の際に揃えた道具を一級建築士の製図試験でも使用したので、どちらでも使用できると思います。

作図方法はひとそれぞれなので、自分の作図方法にあった道具選びが重要です。

また試験に持ち込みできる道具は、試験元からの案内をよく確認しておきましょう。

タカラ製図 マルチ定規

見やすい、薄い、軽い、持ちやすい。テンプレートの一体型の定規

特徴

見やすい赤色の目盛りで、読み間違い防止
軽く‎コンパクトなサイズで、長時間の使用でも疲れにくい
ローレット加工の取手が持ちやすく、取り回ししやすい

試験中は、焦りや緊張で思わぬミスをします。そのため、目盛りの見やすさは重要です。この定規は赤色のメモリとなっており、作図の線や解答用紙の線とも判別しやすくなっています。

試験中何度も定規を動かすので、軽さも重要な要素です。この定規は20gと身軽で、何度動かしても負担が少ないことがメリットです。

不利な点を上げるとするならば、小柄なぶん長い直線を引きにくいということくらいです。

ウチダ フローティングディスク

図面を綺麗に、テンプレ三角定規と相性がいいフローティングディスク

フローティングディスクはテンプレートや定規につけて、定規と用紙の間に少し隙間を設けることによって、シャーペンの芯で汚れにくくするメリットがあります。また、摩擦が小さくなるので、テンプレートを動かしやすくなります。私は上で紹介したマルチ定規に使用していました。コツはテンプレートの端に貼ると、作図中に用紙の外にディスクははみだし引っかかるので、端に貼りすぎないことです。

三菱鉛筆 シャープペン替芯 Hi-uni

なめらかな描き心地と図面のよごれにくさ

図面を汚さないシャーペンの芯を選びたくて、いくつかシャーペンの芯を試行錯誤しながら使ってました。その中で一番自分にとってしっくりきたのはこのシャーペンの芯でした。なめらかな描き心地と、こすれた時に紙面をよごれにくい使用感がお気に入りでした。濃さはHBとBを気分に応じて使っていましたが、最終的にはHBに落ち着きました。

3Mドラフティングテープ

製図用紙がズレない安心感

ドラフティングテープは、解答用紙を製図板に固定するために使用します。作図中に製図用紙がずれてしまうと、それまでの線と平行な線が引けなくなり、綺麗な図が書けません。私はこのドラフティングテープを使用していました。この他にもマスキングテープも代替品として使用していましたが、長時間使用しているとマスキングテープは剥がれてくることが多く、ドラフティングテープのほうが安心感があります。

ちなみに、ドラフティングテープを手でちぎると端部が製図版の平行定規にが引っかかるので、ハサミをつかっていました。ドラフティング選びと同じくらいにテープの端部処理はとても重要です。

ドラパス A2平行定規

製図試験で必要になる平行定規(製図板)。私は、資格の学校から購入したドラパス製を使用していました。

建築士試験のために資格の学校に通うなど、家と学校とで製図板を使用されている方は、平行定規は資格の学校用、家用の二つを持つことをおすすめします。

平行定規ひとつだと、家に帰った時にいったん平行定規を机の上にセットすることが必要になります。これがとても大変。勉強する上で最初の難関は勉強する準備をすること。何事も始める最初の一歩がつらいと思います。

私は2つの平行定規を1つは家の勉強机の上にセットしたまま1つは資格の学校へ置きっぱなし、としていました。通学時の荷物が減り、家に帰れば、製図用紙をセットするだけで図面を描き始めることができるので勉強時間の効率化にもなりました。

しかし、高価な平行定規を2つも買うのは大変。私の場合、二級建築士受験の際は2つ目は知人から借り、一級建築士受験の際はメルカリで購入しました。平行定規は試験が終わった後はほとんど使うことがないので、メルカリで出品されていることも多いですし、職場に建築士が多い場合、平行定規を持っている方が身近にいると思います。

ゼブラ 製図用シャープ0.5mm テクトツゥーウェイ

フリフリも使えてコスパがいい製図用シャープペン

製図用シャーペンは先端部が細く。平行定規やテンプレートと干渉しにくいようになっています。製図用シャープペンにも様々な種類がありますが、私はフリフリで芯が出せ、そしてノックしても芯が出せるタイプが好みなので、その機能があって値段が安いこのシャープペンを使用していました。安いので、複数購入し、芯の濃さや家用、持ち運び用としてそろえていました。

作図と記述でシャープペンは使い分けていましたが、線の種類ごとにシャープペンを持ち替えると時間のロスになるため、作図中はずっと同じペンを使っていました。使いなれることが一番大事だと思います。

パイロット 消せる蛍光ぺン フリクションライト ソフトカラー

主張が強すぎず消すこともできる問題用紙マーキングのマーカー

蛍光ペンは問題用紙の色分けに使用していました。特にフリクションのペンは消すこともできるのでとても便利です(試験中は焦って色分けを間違えたりはよくあることです)。そのフリクションのペンでもソフトカラーのものを使用していました。通常のフリクションのカラーは色が濃く、主張が強すぎるのでマーキング後に読みにくく感じていました(特にピンクと青)。このソフトカラーは主張が強すぎずにマーキング後も問題文が読みやすいのでおすすめです。

Canon HS-1220TUG キヤノン

使いやすくてコスパがよい電卓

大きめの電卓で使いやすく、また値段も安いので家用と持ち運び用とふたつ持っています。小型の方が製図スペースの邪魔にならず使用しやすいと思うかもしれませんが、私は大きくても手元を見ずに入力できるこちらの電卓を使用していました。

日商簿記試験からのお付き合いで、建築士試験後も仕事でずっと使っています。コスパが良いのも嬉しい点です。

ちいさいタオル(ハケのかわり)

ハケよりも便利な小さいタオル

製図試験の道具の一つとしてハケを使う方も多いのですが、私はハケを使わず、小さなタオルを使っていました。ハケは当然消しゴムのカスを取り除くのに使用されます。タオルでも十分そのかわりが効くのでおすすめです。

ハケは大きい割に使用頻度が少ないので持ち運びに不便でした。それよりもハンカチ、メガネ拭きとしても活躍できる小さなタオルを使っていました。

まとめ

製図試験の道具は早めに、選んでおくことをおすすめします。試験までに使い慣れておくことが大事だからです。私はいろいろ試行錯誤しながら、道具は選んでいったので、もう少しここで紹介した道具に落ち着いていればよかったな、と思います。

すべての道具に共通することですが、試験本番でトラブルに合わないためにも、使い慣れた道具は複数準備しておくことをおすすめします。(私は、使っていいた平行定規の1つが試験数日前に壊れたので、2つ目の平行定規に助けられました。)

繰り返しになりますが、試験に持ち込みできる道具は、試験元からの案内をよく確認しておきましょう。

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