P R01-15 木材を活用した建築物

一級建築士過去問、計画R01-15のイラストを制作しました。

住田町役場

地元産の木材つかいを凸レンズ状に組まれたトラス梁をもつ住田町役場

「森林・林業日本一の町」をめざす岩手県住田町のシンボル的存在である住田町役場

デザイン&ビルド方式のプロポーザルが採用されたのこ庁舎は、構造部材に地元産の杉材とカラマツ材による構造用集成材を用い、凸レンズ状に組まれた張弦トラス梁が並んだ屋根架構をもち、杉の角材を斜格子状に組んだラチス耐力壁によって耐震性を高めた純木造建築物です。

屋根架構の構造的な特徴により、内部は大スパン無柱空間方式をもち、フレキシビリティの高いプランが可能となっています。

BANKO氏
BANKO氏

地元産の木材と気仙大工の技術を生かした森林・林業日本一の町をめざす住田町のシンボルマーク。木材のオレンジと緑と空の対比が好きな作品です。

群馬県農業技術センター

格子膜構造の屋根架構をもつ群馬県農業技術センター

群馬県農業技術センターは、伊勢崎市にある農業に関する研究実験を行う施設です。建築物全体を覆う木造の屋根には小断面の製材を格子状に組み合わせた格子膜構造という架構方法を採用しています。

この格子膜構造の屋根架構により、建築物全体を覆う大きな屋根に包まれた空間を実現しています。

BANKO氏
BANKO氏

格子状の大きな屋根の特徴をシンプルに表現するために、線とパターンをつかって描いた群馬県農業技術センターです。

海の博物館展示場

立体トラス構法を用いて大空間を作り出した海の博物館展示棟

三重県鳥羽市にある海の博物館は3つの収蔵庫と、2つの展示棟及び研究管理棟からなり、展示棟は立体木造トラス工法により80隻もの木造船が並ぶ間仕切り壁のない大空間を作り出しています。内藤廣により設計され、木材を用いて作られた温かな空間には様々な漁具の収蔵展示されています。外装は黒いタール状の塗装をかけた板張りで仕上げられています。

BANKO氏
BANKO氏

黒いタール状の塗装した板張りの外観と、立体トラス構法の大空間の特徴2つを並べたイラストの海の博物館展示棟。建築士試験で頻出の事例です。

国見町庁舎

ガラスカーテンウォールと木製ルーバーの国見町庁舎

福島県伊達郡国見町、東日本大震災で被災した自治体庁舎の復興第一号として生まれ変わった国見町庁舎。主要構造部の柱や梁には地元産の木材を利用し、鋼材を内蔵した木質ハイブリッド鋼材内蔵型集成材を使用し、外壁にはガラスカーテンウォールと木製ルーバーを使用した建築物です。

BANKO氏
BANKO氏

縦に走る木材ルーバーとガラスカーテンウォールのシンプルなデザインが特徴的な国見町役場。国見町はコシヒカリやくだものが名産のまちです。

出雲ドーム

日本初の木造ドーム、出雲ドーム

島根県出雲市の出雲ドームは、集成材とケーブルなどで構成された立体張弦アーチと膜屋根を組み合わせた架構をもつ日本初の木造ドームの建築物です。1992年に建設されたこのドームは、直径140.7m、高さ48.9mの施設で大断面構造用集成材によるアーチ部材とケーブル等を放射状に配置した立体張弦アーチに、フッ化炭素樹脂による膜屋根を組み合わせた架構をもっています。施工方法にはプッシュアップ工法をが採用されました。

BANKO氏
BANKO氏

島根県出雲市は、出雲ドームを始めとして、出雲大社、大社駅など建築事例が豊富な場所で、観光にもとてもおすすめです。

まとめ

住田町役場 張弦トラス梁 ラチス耐力壁

群馬県農業技術センター 格子膜構造

海の博物館展示棟 立体木造トラス構造

国見町庁舎 ガラスカーテンウォールと木製ルーバー

出雲ドーム 立体張弦アーチ プッシュアップ工法

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